『それでもボクはやってない 』 2007.2.28

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監督 脚本 周防正行 音楽 周防義和
出演: 加瀬亮瀬戸朝香山本耕史もたいまさこ田中哲司光石研尾美としのり大森南朋鈴木蘭々唯野未歩子柳生みゆ野間口徹山本浩司正名僕蔵益岡徹北見敏之田山涼成矢島健一 、大谷亮介 、菅原大吉 、石井洋祐大和田伸也田口浩正徳井優清水美砂本田博太郎竹中直人小日向文世高橋長英役所広司
あらすじ
Shall We ダンス?』の周防正行監督が、11年ぶりにメガホンを取った本格的な社会派ドラマ。電車で痴漢に間違えられた青年が、“裁判”で自分の無実を訴える姿を、日本の裁判制度の問題点を浮き彫りにしつつ描く。ハリウッド映画『硫黄島からの手紙』に出演し、世界的に注目を集めた加瀬亮が、本作で初主演を果たす。主人公を弁護する弁護士には、瀬戸朝香役所広司らがふんする。3年もの歳月をかけて“裁判”について取材した監督が、現代の日本における“裁判”の現実を突きつける。

フリーターの金子徹平(加瀬亮)は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。その日から、留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いが始まった。。

@シャンテシネ 19:00~ 

今週はおとなしくしているつもりだったのに、前の日に水曜だから映画行かん?と誘われ、
ホイホイ出かける私・・・弱い。

周防監督の11年ぶりの新作。
脚本だけに3年もかけたという力作です。
「うちくる?」に監督が出られてて、映画のお話も色々聞けていたのでけっこう楽しみにしていました。
すごくお茶目な方、微妙に奥さんに頭があがらなそうなのもなんだかかわいい思っちゃいましたぁ♪

きっと男性はこれみたら満員電車に乗るの怖いんだろうな・・・
埼京線で通ってる人とかは、絶対両手を挙げているっていってたもん。

約2時間30分と聞いて、正直長いなぁ、と思った私。
実際見だしちゃうと、そんなの気にならなくて、テンポのいい構成に感心。
今回のテーマは裁判。有罪か?無罪か?を問うのではなく、
現在のニホンの裁判の実情、裁判官を裁くドラマ。
これがニホンの裁判だ!
殺人事件をテーマにしたのではなく、割と身近に日々起こりうる、痴漢犯罪という亊の着目したのは
"痴漢冤罪事件には日本の刑事裁判の問題点がはっきりあらわれる"
という点に、周防監督が自らの取材を通して気付いたかららしい。

事件がおきたのが5月7日くらい、判決がたしか5月10日くらい。
衣装も変っていたので、時間が流れているのは分かっていたが、まるまる1年かかったことになる。
たかが痴漢。認めて謝れば示談で済む。しかし、されど痴漢。無実の罪を認めるのは悔しい。
駅で痴漢を駅員さんに訴えているのをみたことあるけど、あのあとあんなことになっているんだぁ。

加瀬君はどこにでもいる今時の普通の若者って感じ。
突然の出来ごとに困惑しながら事件に巻き込まれていき、
理不尽な扱いを受けることに悩んでいる感じが、とってもあっている気がした。

留置所にいる常連の変なおじさんの本田博太郎さん(ホントいつみても怪しい役がうまい)と、
弁護士の役所さんが、
逮捕されたら、裁判とは、裁判にになったらの「How to」を教えてくれる。
彼らが金子と観客の先生みたい。

裁判に対しては、たぶん監督と考え方は一緒だと・・・思う。
私は一種のディベートだと思っているので、どれだけ自分の主張を論理的に通して、
審判(裁判官)を納得させる勝負。
本当にやったかやっていないか。有罪か無罪かってのは実際本人しかわからないし。
でも、人生かかっていますからねぇ。
裁判官は神でもないし、だからこそ、三審制度なんだろうし。
しかし、裁判官が「無罪」と判決するのがそんなにタイヘンなことだとは思わなかった。

2009年5月から日本で「裁判員制度」が施行される。らしい。
といっても、それがどういうものか全然わかっていないんですが・・・社会人としていいのか。
映画とかでみる陪審員制度は、やってても無罪になることとかあるじゃない?
ああいうふうになるってことなの?(勉強します)
昨年の司法試験に受かって、ただいま研修中の友人がいるのですが
これからの司法を背負っていく人たちが、どう思うんだろう。
(きっとまだ今のところは夢と希望に溢れていると思うし、いや、そうであって欲しい)
しかし、いくら司法にかかわっていても、所詮仕事。しかもやるのは人間。
被告とお客を一緒にして申し訳ないけど、彼らにとっては初めてのことだろうけど、
自分を含め、そのへんは超事務的になってしまうのも否定できないな。(苦笑)
だって、数こなさなきゃいけないのはわかるもん。
裁判官の小日向さん、超事務的。次の公判があるのか、時間気にしていたりしていたよね。

これから傍聴者とか増えるのかなぁ。一緒に行ったひとは、営業の休憩に傍聴しに行くって。
セットも色々リアルだったらしい。
保釈金がどれだけかかるかは分かったんだけど、(これは被告の収入状態とかにもよるらしいけど)
裁判費用はどんなもんかとかもせっかくなので知りたかった。

佐田さんの二審での有罪判決を受けたときの顔と、大和田伸也の裁判官の顔の対比が印象的だった。

会社にも遺産のことで兄弟ともめているおばちゃんがいるのですが、先日やっと和解したらしい。
あれもなんだかんだで2年くらい色々やっていたよ。
和解してからの方が、なにかと忙しいみたい。
痴漢はともかく、裁判はやる可能性あるよね、わかんないけど。民事とかもあるし。
ちょっと社会勉強になりました。

大谷亮介さんと菅原大吉さんがどこに出ているか分からなかったぁ・・・(ーー;)

周防監督こだわりの撮影 in 「うちくる?」より
■弁護士事務所のファイルのヤマ。あれ全部中身も本物っていうか、中身もちゃんと書いてあるんだって。
■尾身さんがただでさえ検事はいやなやつに見えるので、なるべくさわやかに演技するようのとのこと。あとペンをクルクルまわす練習をしろというのが、唯一の演技指導だったと言っていた。
検事はクルクルしている人が多いんだって。検事は普通に仕事をこなしているって感じだったなぁ。

■差し入れ、お弁当を含め、全部デジカメで撮っているらしい。
あとは、周防監督のブログいつもデジカメ撮ってますへGO!
色々こだわりが見えますよ。


今夜はアフター付で
奄美・薩摩料理 麹蔵 有楽町晴海通り店
03-5510-5577

お店に入ると、すごい焼酎の種類。それだけで、かなり目が♡ だから・・・。
お店もきれいでひろいし、料理もなかなかおいしかった。
やはり九州の料理が口に合う。あたりまえか。
といつつ、南九州って行ったことないんだよね・・・。
TVで見て食べたかった、鶏飯が食べられてうれしかった。
だしはちょっとしょっぱめだった。
店の規模の割には店員が少なく、なかなかこなかったりするが、バイトだしまぁこんなもんか。
今度はゆっくり飲みに行きたいな。

さっき聞いたら、知り合いが同じ店で同時刻飲んでいたらしい。
うちらも含め、向こうも前の会社の先輩・同僚たちなので、ビックリ。
知ってたらたかっていたのにぃ~。
というか、ほとんど昨日はおごっていただいたんですが。(*^.^*)
東京はせまいわぁ・・・やっぱ色々素行は気をつけよ。