うす皮一枚 2006.09.10

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昨日のオレステスが良かったので、前後しちゃいましたが、10日の楽に行ってきました。
やばい、ちょっと記憶が、次の見る前にある程度書いとかないと忘れちゃうな・・・ヤバ
おさむさんの作品もあんまり知らないけど、
大人フェスは行かないし
平田さん、マリーちゃんが出るので、どうかなと思いチケとったんです。

うっひょ~、すげ~こんなにぎゅうぎゅう入っている本多ははじめて見ました。
補助席はもちろん、座布団も一段ごとだし、立ち見の方もいらっしゃいます。
やっぱ、楽だもんね。ちょっと浮き足立った雰囲気、楽日独特なものですね。
タモさんからも花来てたよ~!誰宛ってわけじゃなかったみたいだけど、ロビーは花屋なみのかぐわしい匂いに包まれておりました。

うす皮一枚

【作・演出】鈴木おさむ
【出演】劇団ひとり 山崎静代南海キャンディーズ)/平田敦子 町田マリー毛皮族) 和倉義樹(毛皮族)/村上大樹拙者ムニエル)
@本多劇場 17:00~ 座席 J-8
「SMAP×SMAP」「めちゃ2イケてるッ!」等、多数のバラエティー番組を手がける人気放送作家鈴木おさむ作、演出によるお芝居が本多劇場にて公演決定!
怒りと笑い、笑いと狂気、感動と憎悪、好意と悪意、そして愛と殺意・・・
全てはうす皮一枚の所に存在している・・・
劇団ひとり南海キャンディーズしずちゃんこと山崎静代、話題の芸人二人が役者として挑戦する悲しく切ない愛の物語・・・

あわれ彼女は娼婦」のパロディだって聞いてたんだけど、それはちょっと違いましたね。
松尾さん表紙のTVプロスにひとりさんとしずちゃんのインタビューが掲載されていましたが、8月18日時点で台本があがっていなかったらしい。
あらら、大変だったでしょうね、役者さんも制作さんも。
(のせいか、セットも少しお粗末な印象が・・・)

純愛って言っていいんでしょうか、笑いどころもあまりなくて、かなりシリアスモードでした。
扱っているテーマも意外と重く、「愛」「死」「殺人」「犯罪」「社会復帰」「家族崩壊」などなど含んでいたと思いますが、そこまで掘り下げてもいないので、そんなに重くはないです。
考えさせられる部分もありましたが、ちょっと強引だなと感じるところも。
失楽園とかもそうだけど、さぁ今から幸せになろう!って時に、どうして死んじゃうんだろう?
障害だって全然ないのにさぁ!
まだまだ若いんだし、もっと幸せを謳歌してからでもいいと思うんだけどね。

正直、ホロリまでとはいかなかったです。
ストーリーも意外性もさほどなかったしなぁ。
もうちょっと笑いとシリアスの緩急をつけて、羽田の心の描写なんかももっと深く掘り下げたほうが良かったと思う。
シリアスにしよう、シリアスにしようって感じが裏目に出てたと思います。
会場はすすり泣く声が、、、書いてあるところもあったけど、クーラー異状に効きすぎで寒くて鼻すすっているんじゃないかと思っていたんですけどね~~。(^。^;)
実際、あたしゃ寒すぎてそこまで集中出来ませんでした。すいません。
感動までさせるには、まだまだかなぁ~。
当日券並んでまで立ち見で見る価値までは微妙。

演技は思っていたよりも良かった。
ひとりさんはさすが「劇団ひとり」の座長。器用にやっている印象。
しずちゃんは今回の役にキャラがあっていましたね。
ちょっと不器用な感じで、後ろめたいためにぼそぼそしゃべるような。
純粋な感じも出てたと思います。
マリーちゃんは、なんとしずちゃんのお姉ちゃん役。
どんなDNAだって話ですが、妹に向かって恨みを爆発させるところや、妹を殺してと頼むところは迫力あったなぁ。胸を大きく見せるために、ぱっと入れたり、谷間に筋入れたりとご苦労されたそうです。
平田さんは稀有なコメディエンヌだと認識しておりますので、せっかく彼女を使うならもっと笑いどころを作っていただきたかったなぁ。最後の最後で噛んでしまったことを謝っておられました。
村上さんは素人みたいな質問ですいませんと、「あんなにキスしてて特別な感情は生まれないの?」と聞いてましたね。自分だって他でしてたじゃん。
ひとりさんは「まったくない」とのこと。しずちゃんは「これからも1日2回ずつお願いします」とのお答えでした。
いまいちその辺は千秋楽っぽくなかったんだけど、ホントのところ本人たちはいかがなもんだったのだろう?

いくつか見て思ったのですが、テレビの方はスクリーンを使うことが多いですね。
「走れオッサン」もフジのプロデューサーの方だったし。
やはり映像がないと不安なのでしょうか。
せっかく生の舞台なんだから、あまり頼らないでほしいなというのが正直な感想。
そのために舞台の演出したんでしょ?(あ、感じ悪い?)

以下はおさむさんのネタ帳より拝借
二人で愛し合っているとする。
どっちが先に死ぬのがいいのか?なんて考える。
僕は妻に先に死んで欲しいと思う。
当然死んでしまうのは嫌だ。死んでしまうとしたらの話。
だって、僕が先に死んだら、妻は悲しみを背負って生きていかなければいけない。
僕だって妻に先立たれたら悲しみを背負っていきていかないといけない。
でも、妻にそんな寂しさを背負って生きてほしくないから、死ぬなら先に死んで欲しいと思ったりする。

まぁ、最初なんでこんな感じなのでしょうか。
芸人さんの違う一面が見られるのもいいですし、次回以降に期待ですね。