ディア・ドクター 2009.08.19

イメージ 1

監督・原作・脚本:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶 瑛太 余貴美子 井川遥 香川照之 笹野高史 松重豊 岩松了 中村勘三郎 八千草薫

蛇イチゴ」「ゆれる」の西川美和監督が、笑福亭鶴瓶を主演に迎え、僻地医療を題材に描いたヒューマンドラマ。都会の医大を出た若い研修医・相馬が赴任してきた山間の僻村には、中年医師の伊野がいるのみ。高血圧、心臓蘇生、痴呆老人の話し相手まで一手に引きうける伊野は村人から大きな信頼を寄せられていたが、ある日、かづ子という独り暮らしの未亡人から頼まれた嘘を突き通すことにしたことから、伊野自身が抱えいたある秘密が明らかになっていく……。


「ゆれる」のときも思ったが、西川監督の才能には感嘆してしまう。若くて、しかも美人だしね。
オリジナル脚本って最近すくないもんね。
直木賞にノミネートされた小説も読みたくなってしまった。
映像化されたものを見ても、登場人物たちの行間を読むという表現が多い。
きっと斎門は伊野の素性を知っていたんだな。
看護士はどこまで知っていて、知らない振りをしたんだろう。
井野は本当は気づいて欲しかったのかなー             とか・・・。
刑事二人に話を聞かれた時の斎門の言葉が印象的。
刑事に「何であんなことするのかね。愛かい?」という質問に対して、わざと椅子から転がり落ちてみせる。助けようとする警官。そこで斎門はいい放つ。「あなたは私を愛していたから助けようとしたんですか?僕に対する愛じゃないでしょ?でもその手がでるんですよ。」
八千草さんのおばあちゃんが相変わらずかわいい。
実はもうかず子が死んでしまってから逃げたのかなーと思っていたので、ちょっと意外だった。
りつ子が言っていたように、そんな死に方をさせるのであろうかと、ちょっと希望があるような、よかった逃げただけじゃなくてと、ちょっとホッとするラストカットでした。

相馬はもっとすかしている感じな役かと思ったら、意外と反発せずにすぐになじんでいたなぁ。
瑛太はあの髪型だと、どうしてもタラちゃんを思い出してしまうのは私だけであろうか?苦笑

これも田舎の風景がきれい。
のんびりしていいけれども、田舎のめんどくささもきちんと描かれていた。