スロウライダー Maggie 2006.9.16

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せっかく「山犬」を見に出かけるのでなにかないかなぁと思って入れたんですが
なぜか「山犬」をソワレと思っててマチネを予約してたんだよね。
幸いにも直接劇団に予約していたので、そっこう電話して変更してもらったんです。
だから14時半開演のつもりで用意してたので、余裕こいてました。
「山犬」ギリギリだったのはそんなりゆうです。出る前にチケット再度チェックしてよかった!!

スロウライダー第8回公演 Maggie Inspired by『西瓜糖の日々』リチャード・ブローティガン作 


作・演出=山中隆次郎
【出演】
児玉貴志(THE SHAMPOO HAT)・日下部そう(ポかリン記憶舎)
笹野鈴々音(風琴工房)・松浦和香子(ベターポーヅ)
佐々木光弘(猫☆魂)・夏目慎也(東京デスロック)
芦原健介・數間優一・山中隆次郎
@下北駅前劇場 19:30~ 座席 自由席 一番前のど真ん中で見ちゃった。
『西瓜糖の日々』1960年代アメリカビート・ジェネレーションのリチャード・ブローティガンの名作。「西瓜糖ですべてのエネルギーを賄うユートピア」。平和で必要なものが最低限満たされた静かな世界で広がる巨大な欠落感。やがてユートピアは緩やかにデストピアに変貌していく。

初見です。特になんの情報もなくて行ってきました。
公演ごとに劇団員以外にも役者さんを集めるプロデュース公演が多いみたいです。

インスパイアされた『西瓜糖の日々』をどういう風に使うんだろう。
読んでないとつらいのかなって思いながら、開演に望みました。
会場で配布されるあらずじだけで大丈夫です。
開演してまずセットが変わっている。なんだこりゃ?
田んぼの横にある、古い一軒家の台所が舞台なんですが、
赤くてでこぼこしている壁が2面ほどありました。

向井家のダイニングと『西瓜糖の日々』の世界が垂池の頭の中でシンクロしながら進んでいます。
ちょっと照明が暗くなって、『西瓜糖の日々』の世界が広がっていきます。
赤い壁に『西瓜糖の日々』の文章が映し出されたり。
現実世界(バイト先や実家)でトラブルを起こしてかつての先輩向井の家に逃げてきた垂池がどんどん『西瓜糖の日々』にのめりこんでいきます。垂池自身『西瓜糖の日々』の「わたし」として。
しかし、最後はインボイルになってしまった。
『西瓜糖の日々』のアイデスはバイト先から逃げ込んだ向井家、つまり「ぬるま湯世界」
「忘れられた世界」は「現実社会」(バイト先)と対応しています。
しかし、逃げ込んだはずの向井家もだんだんぬるま湯でなくなって行きます。
向井の妹とアイデスでのわたしの恋人ポーリンをダブらせて仲良くなったつもりが、気持ち悪がられたり。
バイト先でのトラブルで同僚の耳をナイフで傷つけてしまったことを向井にばれて、出て行くようにいわれたり。
そこにマギーがらの手紙が来たことで、彼女にちゃんと返事をしようって決心する。
垂池が朝になるとすがすがしい顔になって、向井家を出て行こうとしている。
それはもうちょっと心の動きを丁寧に描いてもよかったのではないだろうか。
見ているときはちょっと唐突な感じがしたんです。

最後に「わたし」の台詞
「そのことのために書いている」これはマーガレットへ。

ちょっとむずかしめだけど、全体的には好きな雰囲気でした。
最後ちょっと付いていけなかったので・・・なんか最近ついていけないことが多いですが。
映画も2度見が多いし、見逃しすぎなのかしら、あたくしったら・・・(^▽^;)
さすがに舞台を2度は見る機会が少ないので、あたくしにわかるようにもうちょっとラストゆっくり描いてぇ~~~

ブロードバンドがつながっていれば有料ですがWOWOW NEXT ENTERTAINMENT GENETICSで過去の作品が見られます。
と思いながらも、いくつか見損ねていますが、時間が合ったらみてみよう。
むりかも・・・